【血尿ガイド】女性の血尿・男性の血尿

え・・・赤い!?

いつものようにお手洗いに行き
いつものように用を済ます・・・はずだったのに
いつもと違う尿の色。

女性の血尿や男性の血尿や小児の血尿、
わかりやすくカテゴリを分けて
血尿に関する色々な情報をまとめているサイトです。

しかしやはり、なるべく早く泌尿器科へ行きましょう。
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血尿の原因

血尿がある、ということは
腎臓、膀胱、尿管、尿道のいずれかに異常(出血巣)があるということです。

原因となっている病気は以下の通りです。

◆尿路結石

膀胱、尿管、腎臓に結石があります。
もし血尿以外に症状が出ていなくても
血尿が出ているのなら尿路結石の疑いがあります。

◆尿路の炎症

腎盂炎、膀胱炎

◆泌尿器系の腫瘍

尿路のいずれかの部位に良性腫瘍または悪性腫瘍ができています。
健康診断で尿潜血を指摘された場合、
精密検査を受けた方がいいでしょう。(40歳以上の方)

◆内科的腎疾患

慢性糸球体腎炎

◆上記以外の泌尿器疾患

尿道炎、前立腺ガン、前立腺炎

◆その他の疾患

筋損傷、筋ジストロフィー、心筋梗塞、溶血性貧血、白血病


「尿検査」「尿細胞診」「採血」「X線検査(レントゲン)」「内視鏡検査」の
いずれを行っても、原因が分からない血尿があります。


⇒血尿の原因

膀胱炎と血尿

◆原因
・尿意をかなりガマンした
・過労
・便秘
・水分不足
これらが挙げられます。

◆症状

・血尿
・排尿時の痛み
・頻尿
・尿の濁り
・腹部膨満感
・尿失禁

膀胱炎というのは膀胱の粘膜に炎症が起きる病気なんですが、
炎症がひどい場合には出血してしまいます。
この出血が血尿となって現れるんですね。

◆予防法

・尿意をそのままにしない
・体の冷えに注意する
・便秘を改善する
・性交の後シャワーを浴びる
・疲れを溜めないようにする
・水分を多く摂る
・香辛料やアルコールを控える
・外陰部を清潔にする


⇒膀胱炎と血尿

血尿の色

・ピンク、ワイン、鮮血
尿道、膀胱に出血箇所があります。

・コーラまたはコーヒーのような血尿

腎からの出血または尿と接触している時間が長い箇所に出血して います。

また、血尿と間違えられてしまう尿もあります。

これは濃縮尿や薬物の影響によって変色している尿で、
コーラような色をしていたり、赤色に変色している場合もあります。


⇒血尿の色

女性の血尿

女性には不正出血がつきものですが、これは血尿とは異なるものです。
血尿というのは赤血球が尿に排泄されている状態を指します。

女性によく見られる血尿は膀胱炎・遊走腎(ゆうそうじん)が原因のものです。

◆膀胱炎
膀胱炎は女性に多い病気です。
なぜかと言うと、尿道が非常に短く外部からの菌が膀胱に侵入しやすいからです。
膀胱炎を発症する一番の菌は大腸菌です。

・症状
頻尿
排尿後の痛み
残尿感
尿が白濁する
血尿

急性膀胱炎であれば、病院で抗生物質を処方してもらえば一週間程度で完治します。
膀胱炎を繰り返すと慢性膀胱炎へ移行してしまいます。

なぜ再発を繰り返すかと言うと、
病院で処方された薬によって早ければ膀胱炎の症状が一日で消えてしまうからです。
しかしそれは完治したのではありません。
菌がまだ尿道に潜んでいる可能性があるのです。
菌が残っていると、体力が落ちた際に再び膀胱炎を再発します。

ですから薬を服用して症状が消えても、
医師が指示した期間は薬を服用し続けることが大切です。


◆遊走腎(ゆうそうじん)

腎臓は重力の影響で立っている場合には下へ引っ張られます。
ひどい場合には骨盤の中に腎臓が入り込むことがあるのです。

このように生理的な下垂の域を超えて腎臓が下がってしまうと、これに伴って
・尿管が折れ曲がってしまう
・血管が下へ向かって引っ張られる
・下垂した腎臓がほかの臓器を圧迫


⇒女性の血尿

男性の血尿

◆前立腺ガン
男性ホルモン、加齢、欧米化した食事などが原因で発症すると言われています。
また遺伝性の強い病気でもあります。

・症状

初期段階では無症状です。
前立腺が肥大してくると頻尿、残尿感など
前立腺肥大症とほぼ同様の症状が現れることもあります。

更にガンが進行すると、はっきりとした血尿・尿漏れ、下肢のむくみ、
下半身マヒなどが見られるようになります。


◆前立腺肥大

55歳以上の男性の5人に1人が発症している病気です。
前立腺が肥大することによって尿道が圧迫され、
排尿障害が起きる病気で症状には個人差があります。
(尿道を圧迫しない場合もある為)

・症状

残尿感、頻尿、排尿障害など

前立腺肥大症における「血尿」は普段の生活の中で気づく血尿ではありません。
検査をして初めて血尿が出ていると分かるレベルのものです。

◆前立腺炎

すべての年代の男性に見られます。
カビ・ウイルス・原虫・細菌が原因で発症。
急性前立腺炎と慢性前立腺炎では症状が異なります。

・症状

血尿、頻尿、排尿時の痛み、精液に血が混じる、射精時の痛み、発熱、残尿感など。
精液が黄色っぽくなった場合には化膿しています。


⇒男性の血尿

小児(子供)の血尿

◆急性糸球体腎炎症候群
扁桃腺炎にかかってから一週間〜三週間の間に症状が現れます。

・症状

コーラ色の肉眼的血尿
顔のむくみ
血圧の上昇


◆全身疾患に伴う腎炎

血管炎に起因する腎炎が原因で発症します。
幼児から小学生によく見られる疾患です。

・症状

関節痛
腹痛
肉眼的血尿


◆出血性膀胱炎

薬や食べ物のアレルギー、細菌、ウイルスが原因の自然治癒する膀胱炎です。

・症状

肉眼的血尿
残尿感
頻尿
排尿時の痛み


◆尿路結石症

尿路の中に尿酸やカルシウムなどの結石ができる病気ですが、
子供にはあまり見られない疾患です。
発症するとすれば原因は「食生活」にあります。

・症状

肉眼的血尿
わき腹の痛み


⇒小児(子供)の血尿

血尿の痛みの有無

血尿が見られる時、
痛みを伴う場合と無痛の場合があります。
痛みの有無で潜んでいる病気も異なります。

どちらの症状も体内のどこかに出血巣がある
ということになるのですが、
どちらが怖いかというと無痛の血尿です。

では痛みを伴う血尿と無痛の血尿について
簡単に見ていきましょう。


⇒血尿の痛みの有無

腰痛・腹痛との関係

◆急性腎盂腎炎
女性に多く見られる腎の炎症です。
原因菌は大腸菌。

・症状
側腹部痛
血尿
尿失禁
高熱
排尿痛
頻尿

きちんと完治させない場合、
急性腎不全に移行することがありますので注意が必要です。


◆子宮頸がん

20歳前後の若い女性にも見られる疾患です。
この疾患の原因はヒトパピローマウイルスという
セックスの時に感染してしまうウイルスです。
パートナーが多い、セックスの経験が早い、
こういった方の場合、ガンの発症率が高くなります。

・症状
不正出血
悪臭のあるおりもの
腰痛
足のむくみ

※治療をせず放置していると腎不全により死に至ることもある病気です。


⇒腰痛・腹痛との関係

病気で血尿が出る場合

◆肉眼的血尿
目で見て赤いと分かる血尿

◆顕微鏡的血尿
顕微鏡で見て赤血球が確認できる血尿

健康診断で指摘を受けるのが「顕微鏡的血尿」です。
もし指摘を受けた方が40歳以上であれば精密検査が必要になります。


血尿の陰には「病気」が潜んでいます。
ただし、すべての血尿が重大な病気につながる訳ではありません。
経過観察程度でいい病気から、ガンなどの即治療が必要な病気まで様々です。


では以下に血尿が出る病気をまとめましたのでご覧ください。

◆尿路感染症

◆尿路結石

◆ガン

◆薬剤性膀胱炎

◆放射線性膀胱炎

◆血管異常

◆内科的疾患

◆特発性腎出血

◆運動性血尿



尿路結石症などであれば、
背部痛や腹痛など転げ回る痛みなどが症状としてありますから
すぐにみなさん病院を受診します。


⇒病気で血尿が出る場合

検査は泌尿器科で

ある日突然、血尿が出ることがあります。

自分では気づいてなかったけれど、
健康診断で血尿を指摘されることもあります。

前者を「肉眼的血尿」といい、自分の目で確認できる血尿を指します。
後者を「顕微鏡的血尿」といい、検査をしない限りは分からない血尿を指します。

このどちらにも重大な病気が潜んでいる可能性がありますから、
すぐに病院を受診する必要があります。

受診する科目は泌尿器科です。

では以下に、血尿の原因と考えられる病気を示します。


⇒検査は泌尿器科で
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